城(たて)

大庭城から南方約1キロの城南二丁目付近は、新住所表示に変わるまでは「城(たて)」と呼ばれる地域であった。現在ではバス停「城」と明治小学校西の「城神神社」にその遺名を留めているが、地名以外に遺構らしきものは見当たらない。

『日本城郭大系』は、その地名から「館(たて)」が築かれていたと推しているが、それに関する史料は皆無だという。『玉隠和尚語録』によれば、明応八年(1499大庭城の近隣に大庭城主の居館があったことが記され、この場所でないかとも憶測される。

なお、『吾妻鏡』には、大庭に三浦義村の居館があったと記されているが、「城」との関連は不明である。

 (バス停「城」付近。遺構は皆無。)

 

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