初沢城

椚田城、高乗寺城とも。甲州街道のすぐ東側の尾根上に残る山城。JR高尾駅南口から少し歩いた標高294メートル、比高100メートルの初沢山が城址。

築城年代は明らかではない。鎌倉初期、横山党の椚田太郎重兼が居住したといわれ、また扇谷上杉氏の傘下に組み込まれた片倉城主の長井氏の築城との説もある。永正元年(1507)、山内上杉氏と扇谷上杉氏が立川周辺で戦った際に落城したと伝わる「椚田塁」がこの初沢城ともいわれている。

『日本城郭大系』では、有効な遺構から狼煙台ではなく本格的な籠城用の城としている。しかし今確認できる遺構ではそれほどの評価は与えられず、後北条氏の支城網のひとつであって、繋ぎの城、狼煙台ではなかったかと思う。

一帯は御衣(みころも)公園といい、ハイキングコースになっている。山頂付近が初沢城の主郭、帯郭ではなかったかと思われる周道が設けられている。主郭から西側に下りて行くと小規模な削平地があって、埋もれた堀切も確認できる。登山道は複数あるようだが、山麓の「みころも霊堂」から登るのが分かりやすいようだ。傾斜はさほどではないが20分ほどの登山を要する。

 

(【左写真】主郭。城址の看板などはなかった。【右写真】主郭から西に続く帯郭。わずかに堀切のある。)

 

(【左写真】その堀切址。【右写真】主郭のすぐ北側にある二の郭。さほど面積はない。)

 

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