田代城

 田代集落のすぐ裏山の尾根の先端部にある。後方には険しい山が連なっているが、城址は小規模な丘城である。曲輪はふたつあって、先端の方が本曲輪で祠がある。曲輪間は堀切を配して副曲輪の南側にも堀切が確認できるが堅固といえるほどのものではない。

『豆州志稿』によれば城主は平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて活躍した田代冠者信綱のであったらしく。源氏側の将として一の谷合戦・屋島の合戦に従軍して戦果を挙げ、信綱の名は『吾妻鏡』にも3回ほど登場している。

墓は城址を続く山中にひっそりと佇んでいる。山麓は城主の居館址とみられ、城址碑や説明看板などが建つ。ただこの城は築城年代や戦国時代での役割など、ほとんどが不明である。城址は田代地区の主要道脇に大きな案内看板があって、そこから登山道が走り10分ほどで城址へ着く。

  

  (【左写真】本郭で小規模 【右写真】本郭の南側に配された土塁址)

 

  (【左写真】本郭と二の郭間の堀切。二の郭は崩落が顕著。 【右写真】登山道にある墓石。)

 

  (【左写真】道沿いの碑で、ここから登山道あり。 【右写真】城址遠望。頂上ではなく山中に本郭。)

 

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