水番城

標高855m、比高141m。

入山辺南方村の日向山の尾根にあり、林大城の東側にある。小笠原清宗が寛正元年(1460)に築城、天文年間には小笠原長時の臣・山辺持統が守ったという。

林大城の飲用水は、約1.5キロ離れた沢から引かれたといわれ、水路は二つの尾根を巻いて、ゆるい勾配になっている。木管を用いて引いていたという説がある。水番城はその途中の尾根にあり、水場と林大城の東側を防御する役目をもっていたと思われる。

城址は南北に延びた尾根を主郭、副核、三の郭にそれぞれ比高を持たせて配し、特に搦め手側は複数の堀切、竪堀で厳重に守っている。およそ、10前後の堀がわずか20mほどの間に連続する。

登山道はなく、道なき斜面をよじ登るしかないようである。橋倉集落か、南方諏訪神社辺りから突き出た尾根の頂上を目指して登山する。

(『松本市史』掲載の縄張図)

 

(【左写真】本郭 【右写真】本郭の石積み)

 

(【左写真】搦め手竪堀 【右写真】搦め手土橋)

 

(【左写真】搦め手堀切 【右写真】三の郭から本郭を見上げる。途中堀切あり。)

(奥は林大城。その手前、左の山頂に城址。)

 (登山経路図・国土地理院発行の2万5千分1地形図

 

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