曲尾城
根子屋城とも。標高770m、比高100m。真田町曲尾地区の通称根子屋に位置し、東太郎山から東北にのびる尾根先に構築されている山城。 歴史的な面は不明だが、隣の峰に築かれた千古屋城と同一の城郭とする説もあり、武田氏の重臣・大熊朝秀が守ったとの伝承が残る。「根子屋城の高い城」とも呼称されている。 山全体が城址であり、山腹から無数の削平地がある。またそれらは石塁で囲まれ、本郭に向かうにつれて複雑な縄張りとなっている。本郭の面積も広く、十分篭城に耐えうる城郭である。本郭は高い石塁で囲まれ、そこから搦め手の尾根筋に下っていくと二重の堀切が厳重な守りをなしている。 立地条件であるが、松代へつながる地蔵街道を眼下に収めると同時に、傍陽川沿いに砥石城まで直結する古道を守っていることが分かる。 |
(【左写真】城址の登山道入口 【右写真】大手道の段郭)
(【左写真】段郭は多数の石積みで囲まれている 【右写真】城山全体に広がる段郭)
(【左写真】番門があったような要所 【右写真】本郭虎口で入り組んだ大手道)
(【左写真】本郭で、近年まで神社があったらしく礎石が見られる。奥は遺構の土塁。)
(【右写真】搦め手の二重堀切)
(自作縄張り図)
(城址遠望。中央の山頂に本郭。)
(洗馬城からの眺望)
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