天白城

標高970m、比高150m。築城年代は不明だが、すぐ隣の尾根には真田本城があることから戦国時代に真田氏によって築かれたものと考えられる。

真田本城よりも高い地点にあり、険峻な峰の頂上にある。この山に築城した意図は必ずしも明確ではないが、真田氏館のすぐ裏山であることから詰の城とも、真田本城を守る出城とも思われる。

遺構は、石塁を多用した松尾古城にも似た造りで、本郭を中心に尾根伝いに複数の郭を配し、また虎口と思われるように登山道は入り組んでいる。特に本郭背後の深さ3m・幅2.5mの堀切は岩盤を砕いた豪快なもので、周辺には同様の岩場がごつごつとしており、これらを利用し石塁に転用したのであろう。

城址へは最近登山道が整備されて訪問しやすくなっている。真田本城の山麓を真田氏館方向に進んですぐ、県道4号沿いに入口がある。ただ見落としやすいので、北赤井神社付近から登って行く方法もある。登山には20分程度を要し、城址からの眺望は大変優れている。

 

(【左写真】本郭と土塁 【右写真】搦め手から見た主郭の全景)

 

(【左写真】本郭を囲む石積み 【右写真】本郭裏の堀切

 

(【左写真】本郭から二の郭を見下ろす 【右写真】真田本城からの城址遠望)

(自作縄張り図)

(城址からの眺望)

真田氏諸城配置図

戻る

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送