鼠穴城

城ヶ峯城とも。標高724m、比高80m。

松川村の南西端にある鼠穴集落のすぐ西にある丘の頂上に、5m四方ほどの小平地を設け、北方には堀切とも思われる凹地が一条あるという。城郭という規模ではなく、あくまでも物見台、狼煙台としての砦であり、地名である「鼠」は「寝ず見」から由来しているとされる(『信州の山城』)。

伝承によれば、天文年間に土屋盛俊という者がこの地におり、小岩嶽城とともに武田氏によって滅亡させられたという。『信州の山城』では、この土屋氏は仁科氏系の土豪で、西山城の支城のひとつと推察している。その後、武田信玄はここの城主に諏訪氏の一族・茅野氏を据え、武田氏滅亡後は小笠原氏に従っている。

城址は県道306号沿い、鼠穴地区に突き出た丘の上だが登山道なく訪問断念。なお、茅野氏の居館は山麓・北海渡地区にあったという。

 

 (【左写真】城址を遠望 【右写真】信濃史学会編『信州の山城』信毎書籍出版センターより)

 

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