大曾根城

小机城の支城で、その東北3.5キロにある。大倉山公園の北側、横浜市北区大曾根町字殿谷の上の丘陵部だが、遺構は消滅した(『日本城郭大系』)。

富川氏宅の一体が城址とされ、小机城主・笠原氏が築城し、富川氏はその末裔だという(西ヶ谷恭弘『神奈川の城』)。

一説に、大永七年(1527)、笠原一族が築城をする際に、大曾根の百姓・城田弥三郎の屋敷を乗っ取ったと伝わる。その後、弥三郎は城を奪い返そうとしたが、捕らえられて、「まこも池」(現:大曽根公園)で首をはねられたという(金子勤『鶴見川沿い歴史散歩』)。

このように諸説はあるが、遺構はおろか、正確な場所さえ判明していないのが現状である。

(大曽根地区も住宅地と化している。)

 

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