泉沢寺砦

神奈川県川崎市中原区上小田中にある泉沢寺は、足利氏の一族である武蔵国世田谷領主・吉良頼高によって、その菩提寺として、東京都世田谷区烏山町に、文明元年(1469)創建されたのが起源である。その後、天文十八年1549に火災で焼失し現在地に再建された。

泉沢寺は中原街道に面し、古くから交通の要衝であった。かつては寺の周囲に「構堀(かまえほり)」と呼ばれる約1.8mの水堀があったという。現在は、寺の裏手を流れる「二ヶ領用水」に姿を変えて痕跡を残している。

これは、寺を現在地に移築する際に、吉良氏がその領土を南下させるべく、拠点として要塞化した名残りであるとされている(『日本城郭大系』)。

 

(【左写真】泉沢寺 【右写真】かつての水堀跡である「二ヶ領用水」。)

 

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