上田城

標高869m、比高39m。

上田区の中央に位置し、地形・眺望が良く、山城の城址として、集落の歴史を秘めている。両小野にある三城址の中で一番規模が大きい。城主やいつ頃の築城かは判然としないが、烽火台でもあったといわれている(『現地説明板』)。

麓の城安寺跡をはじめ、墓地、庚申塔、石仏、句碑、祭祠等が一帯に数多く、山頂近くに秋葉神社、法雲蚕玉神社、天満宮を祀るなど、城山は集落の拠り処であったことを物語っている。付近に、「矢当」「矢崎」「やたらばさま」の地名があり、城と関係があるのではないかといわれている(『現地説明板』)。

付近の川鳥城、小西城と共に、小野矢彦神社関係の勢力に関連する城で、小野氏の持ち城であるとされている。本来は、在地神社系の勢力が郷村支配のために築いた館や砦であったものが、やがて戦国時代になり、小笠原氏の伊那街道筋の一中継点として使われたものと思われる(宮坂武男著『図解 山城探訪』)。

城址は、上田地区の「城山神社」のある小山で、遺構は明確でないが、背後の堀切は比較的良好に残る。

(宮坂武男著『図解 山城探訪』掲載の縄張図)

 

(【左写真】城址碑 【右写真】現地説明板

 

(【左写真】主郭 【右写真】主郭の周囲には段郭がいくつか見られる。

 

(【左写真】主郭の帯郭。虎口だったかも知れない。【右写真】主郭背後の堀切。

 

(【左写真】搦め手から主郭を見上げる。【右写真】城山遠望

 

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