松尾古城

標高1039m、比高196mの険峻な山城。真田町の奥に峻険な山の尾根突端に建築され、真田の里から西上野へ通じる峠に位置し、本城の背後を固める城。

左側に神川の本流、これに右からの角間川。神川にそって国道144号線。角間川をさかのぼると、角間峠と続く地蔵峠を越えて国道18号線に通ずる交通の要衝で真田発祥当初の城跡と考証されていた。

ただ、最近の研究では真田地方では最も新しい改修を受けていると見られ、遺構も複雑で高度である。

本郭は山の中腹に位し、後方は深さ10メートル余の堀切を越して守られ、この堀切を越して桝形がある。頂上は遠見番所と呼ばれ眺めがよい。本郭には真田氏の戦没者を祀る小祠があり、整然とした石積み址があり、この地方には珍しいほどに原形を留めている。真田信繁(幸村)が入城した事があるとの伝説もあるようだ。

城山の山麓にある日向畑遺跡を少し下って、尾根伝いに登山道がある。ここから登るのが分かり易いが、本郭までの急登一気20分は息があがる。

  

(【左写真】尾根筋の山腹にある秋葉社 【右写真】城域への虎口石塁)

 

(【左写真】複雑な石塁が多用されている 【右写真】尾根筋には曲輪が複数ある)

 

(【左写真】本郭虎口 【右写真】本郭で土塁と石塁が囲む)

 

(【左写真】本郭を縦横する石塁 【右写真】本郭背後の大堀切)

 

(【左写真】堀切はそのまま竪堀になり大手道へ)

(【右写真】竪堀を下りて行くと郭と石塁が多数ある。これらが戦国時代の遺構かは明確でないが、水の手を防御する根小屋的な重要な地形を持っている。尾根筋の登山道を搦め手と考えれば、こちらを大手するのが自然であろう。)

真田氏諸城配置図

 

(手前の頂上が城址。後ろのトップが遠見番所跡。)

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