横谷入城

標高904m、比高240m。(横谷入城★★長野県松本市浅間温泉

浅間温泉の近くで、古くは犬甘氏も持ち城で、のちに小笠原氏の家臣・赤沢氏の城となる(『日本城郭大系』)。

主郭は15m×20mで、天文年間(1532-1555)浅間孫太郎が守っていたが、武田氏の攻撃の前に稲倉城とともに落城し、破却されたという(『松本市史 第二巻 歴史編T原始・古代・中世』)。

城址は、浅間温泉を見下す山陵にある。いくつかのピークを経て、頂上部が主郭と思われるが、明確な遺構は認められない。ただ、城址からの見晴らしは絶好で、尾根筋にも広大な面積を有している。周囲は切り立った崖で要害性を窺わせている。稲倉城の支城とも云われるが、戦略上、重要な位置取りではない。おそらく浅間郷の村民が有事の際に避難するための「村の城」として築かれたのであろう。

浅間温泉から美鈴湖に進んでいくと、ほどなく道端に城址への案内板が立っている。そこからひたすら急坂を頂上に登っていき、30分ほどで主郭。

 

(宮坂武男著『図解 山城探訪』掲載の縄張図)

 

(【左写真】主郭部。砂礫山のため、遺構は埋もれてしまっている。【右写真】城址からの眺望。

 

(【左写真】尾根筋にある平坦部。【右写真】このようなピークを3つほど踏破・経由しなければならない。

 

(【左写真】城址道入口 【右写真】浅間温泉から城址遠望

(正面のピークに城址。見晴らしは良いが登山は長い。)

(登山経路図・国土地理院発行の2万5千分1地形図

 

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