佐野城

標高1200m、比高450m。

城主・歴史など一切不明で、史料にも見られないことから、その正式な名称も確定していない。

佐野集落の西、成沢の北の尾根の中段にあり、麓より450mの高い位置に立地。急な尾根で、城のあるところも少し傾斜が緩くなるだけで、北と南の斜面は険しく、登るのは難しい。登路は、佐野坂スキー場のリフトの基点より成沢(鳴沢)に沿って林道を登り、右手の道に入り、あとは尾根通しにひたすら登るという(『図解 山城探訪』)。

近辺でも類のない高い位置にあり、しかも、2つの尾根が分岐するところにあるために、尾根を遮断するのに横堀として幅広く掘り、堀の末端を竪堀として堀り下げている。階段状に重ねた小曲輪から竪堀が下り、両側の斜面からの進攻は難しいという(『図解 山城探訪』)。

このような高所の、しかも中途半端な尾根筋になぜ城塞を築いたのかは、的確な推測が出来ない。同じように、白馬地方の周囲の山々には複数の山城が見られるが、これらはそれぞれ集落ごとに村民の避難所としての役割を持っていたものであろうか。いずれにせよ、見上げるような場所で、ゴールデンウィーク期にもかかわらず積雪があったことから登城は断念した。

なお、当城については「MIHARUの山歩き(山に歴史を求めて)」殿のサイトに詳細が紹介されている。

(城址遠望)

(宮坂武男著『図解 山城探訪』掲載の縄張図)

(宮坂武男著『図解 山城探訪』掲載の鳥瞰図)

 

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