竹把城

伊勢崎城、三頭城とも。標高880.8m、比高315m。

室賀峠の南東1kmの摺鉢山の頂上に位置する。小県と村上氏の本拠・坂城との間の室賀峠に接する戦略上の重要な山。

一説に、武田氏と上杉氏の攻防の際に、武田軍が狼煙をあげた城とされ(『長野県町村誌』、大正十一年『小県郡史』)、更埴郡から小県郡へのつなぎの役目を和合城とともに負っていたともいう(『図解 山城探訪』)。

主郭は、19m×8mで、東側に土塁と石積みの跡が残る。周辺の傾斜は険しく腰曲輪を設ける余地はない。南の尾根を13m下がった所に8m×5mの二の郭、さらに17m下に6m×3mの三の郭がある。この南は急な細尾根が山下に続いている。北側には上幅9mの堀切や三条の竪堀が続き、いずれも緩斜面を防御する長大な竪堀となっており、この城が重要視されたことが垣間見える(『図解 山城探訪』)。

城址は、基本的に単郭と考えてよいだろう。周囲を見渡せる高地の頂上で、主郭の面積も広くないことから狼煙台という解釈も一理あるが、厳重な竪堀や石積みを見ると、城主の室賀氏が村上氏、武田氏、上杉氏などの諸家に対して、長年に亘って改修を繰り返した城塞であろう。いずれにせよ、村上氏の諸城を眼下に納めることができ、室賀氏がいかに強大な戦力を有していたかが窺える。

城址へは、室賀集落の「中組」バス停を前松寺へ曲がる。そのまま林道を登っていくとマレットゴルフ場があって、分岐を左に進む。そのまま峠まで行くと左手に登山道がある。ここから歩きで30分ほどかかる。二箇所のピークの上り下りと、最後の道無き超急斜面など、3つほど山城を制覇するくらいの体力を消費する。

 

(宮坂武男著『図解 山城探訪』掲載の縄張図)

(宮坂武男著『図解 山城探訪』掲載の鳥瞰図)

 

(【左写真】主郭。室賀・坂城集落を見渡せる。【右写真】主郭の虎口。枡形状のはっきりした一段低い平場がある。)

 

(石積み跡。残念ながら崩れ去っているが、主郭を全周していたと思われる。室賀氏には石積みに関する技術が伝承されていたのだろう。)

 

(【左写真】主郭下の幅9mの堀切。【右写真】堀切はそのまま竪堀となって下る。)

 

(【左写真】二番目の堀切。【右写真】こちらも竪堀になる。)

 

(【左写真】竪堀は途中横堀とも交わり、複雑な造り。【右写真】堀切の底から見上げた主郭。)

(城址遠望)

(登山経路図・国土地理院発行の2万5千分1地形図

 

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