大蔵館

世田谷区大蔵五丁目の第六天神付近は、大永年間(1521-1528)に、京都から移ってきた石井良寛という者が住んだ場所だという。第六天神はこの良寛を祀った社であり、石井氏は世田谷吉良氏に仕え、天正十八年(1590)の徳川家康入国後は土着して名主となった(『日本城郭大系』『新編武蔵国風土記稿』)。

現在は、東名高速道路に分断されて大きく変貌しているが、第六天神の鎮座する所は村域の中でも最高地にあり、ここからの遠望は素晴らしい。大蔵館は、戦国時代におそらく多摩川東岸に築かれた吉良氏の城砦群の一環を構成していたものと推察されている(『日本城郭大系』)。

 

(【左写真】第六天神 【右写真】第六天神の遠望。東名高速で分断されている。)

(国土地理院発行の2万5千分1地形図

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