根羽城

標高695m、比高130m。小屋城、高松城とも。

内村川と依田川の間の岩山城にあり、同一の山嶺上北東1.3qに丸子城、南西1qに鳥屋城が存在する。

鳥屋城の支砦で、物見場の跡とされる(『長野県町村誌』)。小屋坂峠の北方にあり、この通路を阻止する目的があったと思われる(大正十一年『小県郡誌』)。

城主・歴史などは不明であるが、遺構からして、武田氏滅亡後、真田氏が徳川家康と合戦した際に丸子城とともに改修されたと考えられる。

規模は大きくないものの、主郭を中心にいくつかの帯郭が巻いている。この城の特徴として石積みが多用されている点が挙げられる。丸子城と酷似する形状であるが、積まれている場所からして、防御用というよりは「見せる(威嚇)」ための施設に感じられる。

国道254号の「小屋坂トンネル」脇に階段の登り口がある。5分程で峠に出て、右側山頂に10分弱で到着。

丸子地方の城郭地図

(宮坂武男著『図解 山城探訪』掲載の縄張図)

 

(【左写真】主郭。一部土塁が残っている。【右写真】主郭の土塁。)

 

(【左写真】主郭背後は堀切で防御している。【右写真】主郭大手虎口。石積みで形成されている。)

 

(城址は基本的に単郭だが、いくつかの帯郭が巻いている。)

 

(主郭周りには見事な石積みが築かれる。丸子城と類似した形状。)

 

(【左写真】岩壁に上にも築かれている。石積みの必要がない場所で、見せるためのものか。)
(【右写真】石はこのようなサイズに切り出されている。)

 

(【左写真】石積みから武石方面を眺望 【右写真】城址遠望 )

(登山経路図・国土地理院発行の2万5千分1地形図

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