梨子沢城

梨沢城、梨沢城館とも。

梨子沢城(長野県北佐久郡御代田町梨沢)は、湯川の左岸の台地上、梨沢集落に位置しており、田切りの沢を隔てて、頭槌城の対岸となる。

史料に、

「大井之庄司 大井朝光、岩田城居城。嫡男・大井光長 本城相続。弐男・長倉二郎 大井朝信と号し、仁治元年(1240)長倉牧奉行として梨子沢居城」

とみえる(『大井文書』)。すなわち、大井朝信が長倉(軽井沢)の牧場の奉行としてここに居住したという。

一説によれば、応仁元年(1467)村上氏によって攻め落とされたとされる(『御代田物語』)。

現在、遺構は残されていない。しかし、梨沢集落そのものが台地の先端に位置した要害の地形で、集落内の道は方形に整理されており、全体が館主一族の居住地であったものと推察されている(『山城探訪』)。

館主の屋敷地がどこであったかと判然としないが、「豊昇神社」とその周囲が跡地と考えられている(『山城探訪』)。

(国土地理院発行の2万5千分1地形図

 

(【左写真】梨沢集落の航空写真。【右写真】現地案内板。城館の記載も見られる。)

 

(【左写真】城址とされる豊昇神社。遺構は無い。【右写真】梨沢集落全体が館址。道は方形に整備されている。)

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