燕城

標高752m、比高40m。

燕(つばめ)城(長野県佐久市大字安原字燕城)は、関東山地の閼伽流山から派生した尾根の西端にある小さな独立丘に占地し、安原集落の北側に位置する(『山城探訪』)。

安原の地は、建保年間、大井太郎朝光が支配し、その後、安原某が居住したという(『長野県町村誌』)。

城の歴史は分かっていないが、室町時代、大井氏一族が安原氏を称して領有しており(『諏訪御符礼之古書』)、この頃に築かれたものとされる(『山城探訪』)。

文明十六年(1484)、村上氏の岩村田大井氏攻めの後、安原氏も消えているので、共に滅亡したと思われる(『山城探訪』)。

城址は、安山岩の丘陵で、採石のために周辺部は完全に旧状を失っている(『山城探訪』)。
残っている山頂部分も後年に耕作され、現在、明瞭な遺構は期待できない。ただ、数段の広い郭があり、周囲を見渡せる立地ではある。

(国土地理院発行の2万5千分1地形図

長野県教育委員会編『長野県の中世城館跡-分布調査報告書-』掲載の概念図

(現在の航空写真)

 

(【右写真】主郭。広いが荒れ果てている。【左写真】切岸らしき地形も見られるが、不明瞭だ。)

 

(【右写真】道路を隔てた郭。一応平場にはなっている。【左写真】城山は採石で削られてしまった。)

 

(【右写真】城の南側には安原大塚古墳がある。この付近に城主の屋敷があったという。【左写真】城址遠望。)

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