内堀城

標高781m、比高77m。

内堀城(長野県佐久市大字平賀月崎)は、内山集落の入り口に突き出した小山に位置し、内山城の前衛、平賀城の向かいに占地する。

一説に、内堀源太左衛門が居城したとされる(『慶長古図』)が、詳しいことは分からない。その立地から、平賀城か内山城の支城・出砦と考えられる(『図解 山城探訪』『長野県の中世城館跡−分布調査報告書−』)。

遺構は、往時そのままの姿をとどめている。土塁のある楕円形の主郭を最高部に置き、はっきりした虎口が残っている。虎口を出ると二の郭に至り、さらに虎口を設けて三の郭に至る。三の郭以降は締まりの無い地形になっているが、大手から主郭へは、三の郭・二の郭を迂回させられ、さらにふたつの虎口をくぐらなければならない。

規模は大きくないが、築城者の意図が手に取るように分かる遺構であり、その残存度からも貴重な史跡である。

城址への登山道は無いようである。東側から山に取り付いて登り、山頂付近では岩石が邪魔するが、比高も少ないので強引に辿り着くことができる。登山は10分強程度。

(国土地理院発行の2万5千分1地形図

長野県教育委員会編『長野県の中世城館跡-分布調査報告書-』掲載の概念図

(現在の航空写真)

 

(【左写真】主郭。石碑などは無い。【右写真】主郭の土塁。きれいに残っている。)

 

(【左写真】主郭虎口。単純な平虎口だがはっきり残る。【右写真】主郭から二の郭への通路。迂回させられる。)

 

(【左写真】二の郭。左側が主郭。細長い曲輪。【右写真】二の郭の土塁。向こうは三の郭。)

 

(【左写真】三の郭。削平は甘く、なだらかな地形。【右写真】二の郭虎口。手前が三の郭。主郭虎口の反対側にある。)

 

(【左写真】三の郭から主郭を見上げる。【右写真】城址の土塁には石積みの痕跡も残っている。)

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