五領城

五霊城、五料城、御領城とも。標高648m、比高27m。

五領(ごりょう)城(長野県小諸市大字耳取)は、浅科村との境界線、千曲川の右岸の台地の突端部に位置した。五領大井館に隣接する。

その歴史は分明ではないが、耳取大井氏が寛元年間(1243-45)に築き、戦国時代に耳取城を築城するまでの要害城として利用され、その後、本城である耳取城の南方を監視する遠見の砦と推定される(『長野県の中世城館跡−分布調査報告書』『図解 山城探訪』)。

城址は、三角形の台地先端にあり、3つほどの郭が設けられたようである。現在でも郭を区画する空堀が残っており、一番上の郭には石碑がある。

ただ、残存度は不良(『長野県の中世城館跡−分布調査報告書』)であり、下草が生い茂って、冬季以外は十分な調査が困難である。いずれにせよ簡素な縄張りで、古い形状の城館に属するものであろう。

(国土地理院発行の2万5千分1地形図

(付近の航空写真

 

(【左写真】主郭に残る小祠。土壇の上にあるが、何の祠かは不明。【右写真】二の郭はあまりの藪で入れなかった〔9月〕。)

(主郭の背後に残る空堀跡。埋もれているが、遺構として確認できる。)

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