式部氏館
式部城館とも。標高725m。 式部氏館(長野県望月町大字布施字式部〔佐久市布施〕)は、布施川の谷筋へ、その支流・小諸沢が合流するところの山尾根の麓に占地し、背後の山には式部城がある。 その構築年代は定かではないが、式部城の居館跡で、室町時代に構えられたとみるむきがあるが、構造上さらに古く位置づける説もある(『現地説明板』)。 もともと、方形に設計され、四方を土塁が巡っていたものと推定され、西側には空堀を設け、中央部には方形の井戸があったという(『現地説明板』)。 現地説明板によれば、土塁の一部、幅広の空堀、井戸框が残っているとされるが、明確な遺構を期待するまでには及ばない。 |
(国土地理院発行の2万5千分1地形図と長野県教育委員会編『長野県の中世城館跡-分布調査報告書-』掲載の概念図)
(氏館跡の現況。左奥に土塁が確認できる。)
(現地説明板)
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