虚空蔵山城
標高771m、比高80m。台城とも。 虚空蔵山城(長野県望月町大字布施虚空蔵〔佐久市布施〕)は、浅科村との境、布施川の右岸の山頂にあり、矢嶋集落を見下ろす立地である。 その歴史は不明だが、矢嶋城主・矢嶋大井氏の城砦であったという説(『望月町誌』)や、武田氏の狼煙台のひとつという伝承などがみられる(『図解 山城探訪』)。 城址は、『長野県の中世城館跡』に記された場所は、残存度「不良」となっており、簡単な平場と腰郭のような地形があるだけで、明確な遺構は確認できなかった。 また、『図解 山城探訪』によれば、その隣の峰に土塁を配した単郭の遺構があり、こちらには地名の虚空蔵菩薩が祀られているという。 いずれにせよ、規模は小さく、狼煙・物見台の類であろう。 城址へは、山頂付近を走る林道の脇から登ることができる。ほとんど人も入らないのであろう、道は無きに等しいが、5分も登れば頂上に着く。 |
(国土地理院発行の2万5千分1地形図)
(城址の航空写真)
(【左写真】『長野県の中世城館跡』の記す主郭。【右写真】主郭。平坦になっているが、土塁などは無い。)
(【左写真】主郭を形成する土木跡とも思える切岸。【右写真】主郭下には帯郭らしき地形もあるが、遺構かは不明。)
(城址遠望)
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