前山古城

標高881m、比高200m。

前山古城(長野県佐久市大字前山)は、貞祥寺の裏手、北側の倉沢川と五輪平の沢の間の山尾根上の小山にある。荒城に対する古城と呼ばれている(『図解 山城探訪』『長野県の中世城館跡−分布調査報告書−』)。

城の歴史は不明。前山城の伴野氏にかかわる城砦の一つとされる。

城址は、神社のある不整五角形の主郭を中心に、段郭が続いている。
武者走りなのか、主郭と二の郭が土塁で繋がっているのが特徴的。他にも空堀のような地形もあるが、小規模・簡素な造りである。

かなり山奥に位置しており、何を目的に築城されたのかは良く分からないが、古い形状を示す山城である。

城址へは、美笹温泉へ走る林道の脇から訪問できる。付近にはさらに細い林道が走っているが、現在は使われていないようで、殆ど消えかかっている。道は無いものと考えた方が無難で、迷わなければ15分ほどの登山で到着できる。

(国土地理院発行の2万5千分1地形図

(長野県教育委員会編『長野県の中世城館跡-分布調査報告書-』掲載の概念図

 

(【左写真】主郭。簡素な造り。今では誰も訪れない神社が建つ。【右写真】主郭の土塁。)

 

(【左写真】主郭下の二の郭。高度さはない。【右写真】主郭から伸びる土塁は二の郭へ繋がる。通路のようで面白い遺構。)

(城址遠望)

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