上田藩主屋敷
上田藩主屋敷(★★ 長野県上田市大手1丁目)
上田藩主の居館は、真田氏・仙石氏・松平氏の各時代を通して、現在の長野県上田高等学校の敷地となっている場所にあり、「御屋形」と呼ばれていました。居館の遺構である表門・土塀・濠等に往時の姿をとどめています。表門は、藩主松平忠済時代の寛政二年(1790)にその前年焼失した居館とともに再建されたものです。前面には、四本の太い角柱が並び、中央間には大板扉を釣り、左右には潜りの扉がつけられて、後部の控柱は十六面に削った通し梁でつないでいます。創建当時の様式がよく保たれており、長野県下最大規模の薬医門として貴重な存在です。土塀は江戸時代末期の構築ですが、濠と土塁は真田氏時代の面影を残し、全体として江戸時代の大名屋敷の外廻りを知る良い例です(『現地案内板』より抜粋)。
屋敷跡は上田高校になっており、水堀と土塁が良好に残っている。
(【左写真】藩主居館表門。【右写真】濠と土塀が残る。)
戻る