江戸時代初期、この地の代官の陣屋として建築された。

天正十八年（1590）徳川家康が入国すると、金沢付近は代官・原田佐左衛門が支配し、正保年間（1644-1648）には八木次郎右衛門が入っている。この間に造営されたものであろう。その後、元禄年間（1688-1704）には廃止になったとされている。

跡地は、神奈川県横浜市金沢区町屋町の松本内科医院であるといわれ、旧状をとどめていない（『日本城郭大系』）。