伏馬田城

伏馬田城(★★神奈川県相模原市緑区牧野)

尾崎城、伏馬田城山烽火台とも。標高539m、比高180m。

この山城は、後北条氏家臣団・津久井衆の一人である日連村の尾崎掃部助が守っていた(『津久井県地誌御用筆記』)。

天文五年(1536)武田氏家臣・小山田氏の部将・小林刑部が秋山口から侵入し、青根の足弱(女・子供)を百人ばかりからめ取っている(『妙法寺記』『甲斐国史』)。この「青根」とは伏馬田城のこととされている(『藤野町教育委員会・現地説明板』)。

城山は比較的緩やかな西斜面を除いて他の三方は急崖で、頂上には細長い尾根が延び、平坦部が三段続いている。最上部は12m×15mの主郭で、その下は帯状の郭。北部には深さ0,5m、幅7mの窪みがあり堀切と考えられる(『日本城郭大系』)。城址は、道志川に沿って甲斐へ至る往来を監視するのに絶好の場所であり、東方には津久井城を望める所にある。

国道413号(道志街道)から「バカンス村」に曲がり、伏馬田地区に進む。亀見橋を渡ってしばらく行くと道端に城址説明板があり、その向かいに登山道がある。登山は20分ほどで、急登が続く辛い訪城。

 

(自作縄張図)

 

(【左写真】主郭の城址碑。 【右写真】主郭に安置されている石塔類。)

 

(【左写真】主郭は広くなく、土塁も無い。【右写真】主郭北側の帯郭。)

 

(【左写真】主郭南側の副郭。【右写真】副郭の南には帯郭が巻いている。)

 

(【左写真】わずかな名残りの堀切。【右写真】城址西の尾根から堀切と副郭を望む。)

(城址遠望)

 

 戻る

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送