花見城

標高723m、比高140m。

安曇野市明科東川手の花見(けみ)集落に位置し、会田氏の潮沢方面の出城とされる。周囲の山頂上にはびっしりと砦や物見が取り巻いていて、山頂の尾根通しの道が発達していたことが窺える(『図解 山城探訪』)。城主は、丸山肥後で、日岐城属城ともいう(『信州の城と古戦場』)。

城址は、南北350mほどの山尾根上に遺構と思われるものがあり、大きく3つの小山に分けられる。中心は三角点のある720.7mのピークだが、頂上部は4m×3mの小さな平地で、砦というより、物見台といった方がよい。この峰より北へ下ると堀切らしい地形があり、幅1m弱の細尾根が35mほど続き、やがて平らな尾根を経て、あとは急落する(『図解 山城探訪』)。

城址への登山道は無い。国道403号「松庄バス停」を東に入り、ヘアピンカーブを過ぎて分岐を右折して城平地区に入る。正面の山に登っていく細道を進んで行き、突き当たり民家に着いたら道は消滅し、斜面を攀じ登って約15分。しかし、ほとんど遺構らしきものも見られず、単なる山にしか感じられなかった。

(宮坂武男著『図解 山城探訪』掲載の縄張図)

 

(【左写真】城址中心部の最高点。しかし狭い。【右写真】左最高点の周囲は切り立った地形。

 

(【左写真】最高点下には堀切らしき地形も。【右写真】尾根には空堀らしき窪地もあるが、全体に狭い。

(城址遠望)

(登山経路図・国土地理院発行の2万5千分1地形図

 

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