戸吹城

標高220m、比高40m。二乗城、二城城、根小屋城、新城とも。

史料には一切出てこず、その歴史は不明である。『武蔵名勝図会』によれば、居住された城ではなく、立地上、相応しくないとの理由から築城途中で放棄に終わったという地元の伝承を紹介している。ただ、秋川に臨む断崖上に位置し、近く滝山城の出城ではなかったかと思われる。

『武蔵名勝図会』が編纂された文政六年(1823)には既に「大抵崩れて、広狭知らず」という状態であり、現在ではさらに地盤の崩落が進んだと思われ、城域の大部分が消失している。しかし、一部残存する遺構は保存状態もよく、本格的な縄張りであったことが垣間見られる。

城址はサマーランドの裏山にある。国道411号滝山街道の「上戸吹交差点」を西に入って、住宅地を進んで行くと城址への案内看板が複数立っている。登山は5分ほどであるが、至る所が崩落し断崖絶壁となっているので訪問には注意を要する。

 

 (【左写真】城址入口 【右写真】主郭でかなり崩落している)

  

 (【左写真】主郭土塁 【右写真】主郭堀切で良好に残存)

 

 (【左写真】南郭の空堀 【右写真】城址の北側の虎口で、堀切と土橋が確認できる。)

 

 (【左写真】城址南側には広い郭がある。根小屋だったのかも知れない。)

(【右写真】サマーランド駐車場ごしに城址を遠望。こちら側からは訪問できない。)

 

(国土地理院発行の2万5千分1地形図

 

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