天嶽寺砦

天嶽寺砦(★埼玉県越谷市越ヶ谷)

浄土宗至登山遍照院(天嶽寺)は、文明十年(1478)太田道灌の伯父専阿源照による開山というが、定かではない。
京都知恩院(浄土宗総本山)の直末であるところから、総本山の大僧正の隠居寺である。天正十九年(
1591)徳川家康から寺領高15石が寄進され、徳川秀忠、家三も訪れた(越谷市観光協会『郷土越谷散策マップ』)。

小田原後北条氏の城砦に用いられたといわれ(『越ヶ谷瓜の蔓』)、越谷の中心地であった(『越谷市史』)。
後北条氏による寺領安堵状を蔵していたとされるが現在所在不明である(竹内誠、本間清利『わが町の歴史 越谷』)。

この寺には江戸中期からの過去帳しか蔵しておらず、それ以前の古記録は一切ないので詳しいことは不明である。明治初頭の住職が、神仏分離令の時に神官に転じ、富士浅間社に移り、一切の記録を持ち去ったとも、破棄したともいわれる(越谷市教育委員会『越谷風土記』)。

越谷久伊豆神社に隣接しており、由緒正しい寺が砦跡である。元荒川の向かいには越谷御殿がある。

 

 

 

(【左写真】天嶽寺 【右写真】隣接する久伊豆神社 )

 

2014年11月13日訪問

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