入沢城

標高853m、比高95m。

入沢(いりさわ)城(長野県佐久市入沢)は、入沢集落の西南の山尾根末端部にあり、吉祥寺の裏山に位置する。谷の入り口には、当城を防御する十二山城がある。また、水石城磯部城の本城である。

当地は、嘉暦四年(1329)には平賀又三郎が知行しており(『守矢文書』)、その後、入沢氏が領し、戦国時代には、大井氏が城主であったと思われる。

天文九年(1540)五月、板垣駿河守は武田信虎の命を受け、大将として佐久に侵攻。臼田城(医王寺城)・入沢城を始めとして、数十城を破り、前山城を築いて陣した(『妙法寺記』『塩山向岳禅庵小年代記』)。

天正年間、武田氏統治時代には、水石和泉守が在城したともいう(『図解 山城探訪』)。

城址は、遺構をそのまま残している。主郭を中心に、土塁と井戸を設けた二の郭が隣接し、その先の尾根が8条の堀切で遮断している。このあたりは典型的な中世山城の様相で、さらに虎口となるべき岩壁にも郭を配している。さらには三條神社の裏手の斜面には三本の竪堀を豪快に掘っている。

一部に石積みも見られ、「よく旧態が残っていて貴重な遺構」(『図解 山城探訪』)。

城址へは、吉祥寺の裏手から登山道が伸びている。10分強もあれば主郭へ辿り着く。

(国土地理院発行の2万5千分1地形図

(長野県教育委員会編『長野県の中世城館跡-分布調査報告書-』掲載の概念図と航空写真

 

(【左写真】大手道を登っていくと岩場に当たる。【右写真】岩場の削平地。重要な虎口郭だったろう。)

 

(【左写真】その背後には堀切を設ける。【右写真】さらに登っていくと主郭に着く。なかなか広い。)

 

(【左写真】主郭の小祠。他には何も無い。【右写真】主郭から見た二の郭。十分に居住できる面積。)

 

(【左写真】二の郭から主郭を見上げる。【右写真】二の郭の土塁。本格的な縄張りだ。)

 

(【左写真】二の郭の井戸跡。石組みらしき跡も見られる。【右写真】二の郭搦め手の虎口。土塁で防御。)

 

(【左写真】二の郭の先の一条目の堀切。【右写真】その先には小郭が続き、厳重な縄張り。)

 

(さらに複数の深い堀切が連続している。全部で八条の堀切を擁する貴重な遺構が残る。)

 

(【左写真】主郭南斜面の石積み。【右写真】段郭があり、かつて登城路があったのかも知れない。)

  

(【左写真】西斜面の大竪堀。三条あり、『図解 山城探訪』は最大の見所とする。【右写真】吉祥寺。居館跡か。)

十二山城からの城址遠望。正面の山の頂上に主郭がある。)

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